胃潰瘍の検査方法や経験談

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胃潰瘍とは

胃潰瘍とは、胃の内壁が胃酸などにより傷つけられる病気です。

どのようにして胃潰瘍になるか?

胃酸によって胃の内壁が傷つけられる病気が胃潰瘍です。ですが、胃酸とは常に胃の中にあるわけです。では、どうして普通の状態では病気にならないのか?

胃酸による攻撃を胃が防御する機能があるから病気にならないわけです。これは、バランス説として提唱されています。
攻撃する機能と防御する機能がバランスを取っているので病気にならない。ですが、なんらかの要因によってバランスが崩れ「胃潰瘍」になるわけです。なんらかの要因のひとつが「ストレス」とされています。

胃潰瘍の検査方法

X線検査

上部消化管X線検査。あるいは、上部消化管造影検査といいます。一般的には「バリウム」と呼ばれています。これは、検査の際に飲む薬剤が「バリウム」である事からそう呼ばれています。

胃潰瘍だけではなく、上部消化管にかかわる病気を検査するために用いられます。食道炎、食道潰瘍、食道ガン、胃がん、胃ポリープ、十二指腸潰瘍などの病気を発見することができます。

検査方法は、前日の夜から絶食です。水分は飲んでもいいですが、あまりとり過ぎは良くない。朝は、口に含む程度にとどめるのが正確な検査が出来ます。
検査前に発泡剤を飲みます。これは、炭酸粒です。これにより消化管の中を膨らまします。消化管が膨れている事が検査には重要ですので、検査中はゲップをしないようにしましょう。してしまったら、再度、発泡剤を飲むことになります。
発泡剤の次はバリウムです。バリウムは、造影剤です。造影剤を入れることによりX線で撮影した時に消化管に濃淡がついて見やすくなります。正式にはバリウムではなくて「硫酸バリウム」といいます。科学的に合成したもので無害だとされています。
検査が終わると下剤を処方されます。硫酸バリウムは、消化管に吸収されません。そして、体内にたまると固形化してしまうので、早期に体外に排出される事が望ましい。そこで下剤を服用し体外に排出します。

胃カメラ検査

胃カメラ検査が胃潰瘍などの消化管の検査としては一般的となってきました。というのも、病気の発見の精度が高いからです。やはり直接見る事が出来るので病気を見逃す心配がありません。

胃カメラ検査には、口から入れる方法と鼻から入れる方法があります。どちらも一長一短があります。医師の話を聞いてどちらかを選択しましょう。

X線検査と同じで、前日の夜から絶食、水分は適度に取るが、朝は口に含む程度です。
検査の前に胃の中の泡を消す薬剤を飲みます。ちょっと酸っぱい。その後にカメラを入れる鼻か喉を麻酔します。この麻酔は注射ではなく、薬液を箇所に留める。10分ほどで麻酔が効いてきて感覚が少し無くなります。
麻酔が効いてきたら、いよいよ検査です。胃カメラを体内へ挿入していきます。その際にやはり刺激がありますが、リラックスして大きく呼吸をしましょう。どこかに力が入ると「オエッ」となります。
「オエッ」となりやすい方は、こんな検査方法があります。それは、全身麻酔で寝ている間に検査を受けてしまうという方法。これだと、まったく「オエッ」とはなりません。起きた時は、検査が終わった時です。楽ですね~~~

胃潰瘍の雑学

男女比

男女比は、男性2:女性1となっています。圧倒的に男性の方が多い病気といえます。
胃潰瘍の原因であるストレスだとか社会的遠因によって病気の出現する割合が男性の方が多いようです。

十二指腸潰瘍との違い

症状は同じです。消化管の内壁がダメージを受けることによります。違いは、場所です。胃潰瘍は胃の内壁、十二指腸潰瘍は胃と十二指腸の間にある球部の内壁。そのままですね。
食道を通ってきた内容物は胃の中に溜まります。その後、分解されて十二指腸に流れていきます。そして、、、と内容物が流れていく下流にあるのが十二指腸です。

瘢痕とは

胃潰瘍によって傷ついた胃の内壁部分に傷跡が残る場合があります。その傷のことを「瘢痕」といいます。これは、手などの肌に傷が残る場合があります。その傷と同じです。
早期で治療すると「瘢痕」は残りませんが、治療期間が長引くと「瘢痕」ができる場合が多いようです。そうなると、その個所で再発の可能性が高くなります。

胃潰瘍の経験談

中学生のころ

中学三年生のころのはなし。胃が痛いなと病院を受診。バリウム検査を受けることに。
後日、病院を訪れ検査を受ける。診断結果は、「胃潰瘍」だった。重い症状ではなく軽微な症状。ということで治療は投薬。胃潰瘍のお薬「パリエット」と胃酸過多を抑える薬を出してもらう。パリエットは、この時以来のお付き合い。かなりなが~いお付き合いです。
軽微な事もありほどなく胃痛も治まりました。ただ、治療期間は一カ月ほどはかかりましたね。

深夜に仕事

居酒屋で働くことになりました。営業時間は深夜まで、というか朝の5時までです。
この居酒屋は安居酒屋なので忙しい。まぁ、忙しい。学生時代に居酒屋でアルバイトをしていたが、その時よりも1.5倍ほど忙しい。そして、長時間労働だ。昼過ぎの三時にに出勤して朝方の五時まで。約14時間労働。最初からわかっていた労働環境だが、働き始めるとこれほどきついのか?と。
働き初めて二週間で胃痛が出てきた。休みの取れない環境でなかなか病院に行けない。胃痛が出るとヨーグルトなど乳製品で痛みを散らす生活。
そんな生活を更に二週間も続けると、さすがに体が悲鳴を上げた。もうダメだ、限界だ。ということで退職を決意。

退職してからようやく病院へ。胃カメラ検査を受ける。
診断結果は、「胃潰瘍」。組織検査の結果、ピロリ菌も宿している事が判明。ついでに血液検査も受けて、そこでもピロリ菌が検出。今回は投薬治療で「パリエット」を処方される。更に、ピロリ菌の除去のお薬も頂きました。
ただ、今回はかなり長引いた。治療期間は約1年。1年もかかってしまった。胃痛が出ても病院にいかず、更に症状が悪化したのが治療が長引いた原因だね。

資格試験

社会人になり転職しようと。転職にあたり次の仕事に必要な資格を取ろうと決意。
転職前から資格試験の勉強開始。仕事が終わって家に帰ってから夜中まで勉強。土日は朝から晩まで勉強
仕事を辞めてからは更にピッチを上げて勉強。朝から晩まで、さらに深夜まで。勉強に集中していると、朝の4時ごろまで勉強してました。

そんなある日に胃痛が襲ってきました。すぐに病院へ。診断の結果は、「胃潰瘍だろう」。検査を受けてないのですが、問診や触診の結果です。投薬治療の開始。もちろん「パリエット」
治療とともに必要なのが療養です。が、資格試験がまぢかに迫っていたのでそういうわけにもいかず、深夜までの勉強と薬の服用の並立制?痛みはまったく引く気配はなく、逆に強まっている。胃痛が起きたら水や牛乳を飲んだり軽食を挟んだり、と痛みを散らすことでやわらげました。

痛みに耐えながら資格試験も終了。無事に合格。合格した事でストレスから解放したので、すぐに完治?とはならず。かなりの時間を要しました。完治するまでに約3カ月ほどかかりました。痛みが出てすぐに薬を飲み始めましたが、痛みが出る元である生活を改善できなかったのが原因ですね。

その他の体験記

胃潰瘍の体験記なんてあまり書きたくはありませんし、自慢できるようなものではありませんが、胃潰瘍に苦しむ方の参考になればと思います。完全に飲み過ぎな胃潰瘍?

何度も経験したことにより、いろいろと学習。その中でも胃痛を和らげる方法を見つけました。胃痛や腹痛を和らげる

コラム

キャベツの多食で胃潰瘍を克服?

キャベツには、胃潰瘍で傷ついた粘膜を修復する作用のある「キャベジン」が含まれています。また、胃酸を抑える作用もあります。
キャベジンは、別名「ビタミンU」とも呼ばれています。必須なビタミンではありませんが、胃潰瘍の治療に効果の高い栄養素です。捨てられる葉っぱよりも芯に多くの栄養素がありますので、残さずにすべてを食べたいですね。

キャベツの栄養と効能と調理方法

ネバネバ食品で胃の粘膜を保護

食べ物の中には、ネバネバとした食感の物があります。代表的なものでは、山芋。皮を剥くとビヨーンと手にくっつきますよね。あのネバネバが胃潰瘍で傷ついた胃の粘膜の修復に役立ってくれるんです。

ムチンなどを含むネバネバ食品で胃を守る

口腔ケアで胃潰瘍の悪化を防ぐ

口腔ケアと胃潰瘍。一見すると無関係のように思われますが、ものすごく関係があるんです。口腔ケアをすることにより、症状が劇的に改善する。。。わけではありませんが、症状が悪化するのを防ぐことができます。
また、口腔内の細菌が体内に入るのを防ぐことになるので、いろんな病気の予防にも役立ちます。

口腔ケアと胃潰瘍の関係とは

甘酒で栄養と胃にいたわりを

飲む点滴といわれるほど栄養価の高い甘酒。消化にもよく痛んだ胃にやさしい飲み物です。

甘酒で胃にやさしさを

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